助動詞・助詞の接続とは?接続の覚え方は?接続を使った読解法も紹介!

どうも、あっしーです。

古文を習い始めると必ず目にする「接続」

「接続」は古文読解には欠かせない文法事項です。

 

この記事では古文初学者に優しく「接続」を解説し、学校では教えてくれない接続を使った読解法を2つ紹介します。

この記事で「接続」をマスターしましょう!

接続を使った読解法はこちら

 

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接続とは?

助動詞や助詞特有の性質で古文を読む上で絶対に必要な知識になります。

動詞や形容詞などの活用のある語には未然形、連用形、終止形、連体形、已然形、命令形の6つの形が存在します。

そして、助動詞や助詞は決まった語や活用形の下にしか付かなようになっています。

これを、助動詞の接続または助詞の接続と言います。

 

例えば「けり」の場合は、連用形の下にしか付きません。

逆に言えば「けり」の上の語は必ず連用形になっているということです。

コンセントに例えると分かりやすいでしょうか。

連用形接続の「けり」は連用形以外の穴には刺さらないということです。

 

例文を見てみましょう。

例文

「いかに」と言ひけり

訳:「どのように」と言った。

この例文に使われている助動詞「けり」は連用形接続です。

なので「けり」の前にある「言ふ」という動詞が連用形「言ひ」に形を変え「言ひけり」となっています。

 

もういっちょ

羽なければ、空をも飛ぶべからず

訳:羽がないので、空を飛ぶこともできない。

この文章には「べし」と「ず」の2つの助動詞が使われています。

打消しの助動詞「ず」は未然形接続ですので、前の「べし」は未然形「べから」に形を変え
「べし」は終止形接続ですので、動詞「飛ぶ」は終止形「飛ぶ」のままの形になっています。

 

まとめ
接続とは助動詞や助詞はそれぞれ決まった語や活用形にしか付かないこと

なんとなく接続が何かわかってきたでしょうか?

接続が分かると何がいいの?

接続をどのように古文読解に活かすのかというと似ている語の識別になります。

例えば、古文には「ぬ」という同じ語で、意味の違う語が2つあります。

もし、その2つを混同して読んでしまったら意味が通らなくなり、訳が全く変わってしまいます。

これでは古文が読めません。

しかし、1つは未然形接続、もう1つは連用形接続です。

そして、この接続の違いを利用して似ている語を識別していくのです。

これが接続を勉強するわけになります。

 

では、実際に接続をどのように利用していくのか見ていきましょう!

接続を使った読解

接続は2つの使い方があります。

①接続から上の語を推測

「連用形接続の語は連用形の動詞や形容詞、形容動詞、助動詞の後ろにしか使われない」

この特性を活かした接続の使い方です。

先ほども言いましたが例えば、連用形接続の「けり」は必ず連用形の語の後ろに置かれます。

つまり、「けり」の前の語は必ず連用形になります。

 

例を見てみましょう。

接続を考えて
「風吹きべし」

この「ぬ」の意味は何でしょうか。

「ぬ」という助動詞は2つあります。

1つは打消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」

もう1つは完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」です。

訳し間違えると全く違った意味になってしまいます。

ここで、接続が生きてきます。

例文で「ぬ」の後ろの「べし」に注目してください。

「べし」は終止形接続です。

つまり、「べし」の前の語は必ず終止形

「ぬ」は終止形ということになり、完了の助動詞「ぬ」の終止形だったと分かります。

訳は「きっと風が吹くだろう」です。

これが1つ目の使い方です。

 

②活用形から下の語を推測

2つ目は接続という特性を逆手に取った使い方になります。

実際よく使うのはこちらの使い方ですのでしっかり読んでくださいね!

 

接続という特性を逆手に取った使い方

それは、

「連用形の動詞や形容詞、形容動詞、助動詞の後ろには連用形接続の語しか来ない」

これを利用します。

 

1つ目の使い方はコンセントから穴を見つけましたが、今度は穴からコンセントを見つけるということです。

ん?穴もコンセントって言うか。なんのこっちゃ

 

例を見てみましょう。

例題
「風立ち

この「ぬ」の意味は何でしょうか?

「ぬ」には『打消し』の「ぬ」と『完了』の「ぬ」の2つがあります。

打消しの「ぬ」は未然形接続

完了の「ぬ」は連用形接続です。

ここで「立ち」に注目してください。

「立ち」は四段活用動詞「立つ」の連用形です。

ということは、「立ち」の後ろには未然形接続の「ぬ」は付きえないわけです。

穴が違うのだからはまりせん。

ということで、ここでの「ぬ」は連用形接続である完了の「ぬ」であると分かります。

訳は「風が吹いた」です。

これが2つ目の使い方です。

 

接続読解法まとめ

・接続から上の語を推測

・活用形から下の語を推測

どの接続が重要なの?

接続を覚えるのは大変ですよね。

「き・けり」は連用形接続

「る・す・ず」は未然形接続などたくさんあります。

助動詞だけでなく助詞にもあります。

すべて覚えるのは大変ですので、最小限の暗記で済むよう、ここで重要な接続を紹介します。

助動詞で重要な接続

まず、助動詞の接続はすべて覚えましょう!

期待させることを言っておいてなんですが助動詞の接続は大変ですがすべて覚えておく必要があります。

助動詞はそれほど重要なのです。

助動詞の効率のいい覚え方はこちら↓

【古文】これで忘れない!助動詞の効率のいい簡単な覚え方【意味・接続・活用表】

2020年3月22日

助詞で重要な接続

助詞の接続は終助詞の「なむ」これが未然形接続だということを覚えておけば大丈夫です。

高校古文の範囲ではこのほかの助詞の接続の知識が問われることも、読解に必要になることもないので

それ以外は覚えてもいいですが、無理に覚えなくても大丈夫です。

だた『終助詞の「なむ」が未然形接続』これだけは頭に入れておきましょう。

 

終助詞の「なむ」

終助詞の「なむ」

訳:~してほしい

終助詞「なむ」は必ず文末に使われ未然形接続の助詞です。

「~てほしい」と訳します。

 

これは完了の助動詞「な」と推量の助動詞「む」からなる「なむ」と区別するために覚えてほしいのです。

こちらの「なむ」の場合完了の「な」が連用形接続ですので、やはり接続で区別がつくということです。

例題

次の文を現代語訳せよ。

①いつしか梅咲かなむ

 

②かくして死なば、また対面せで止みなむと思う

 

 

 

答え

①の文は「咲かなむ」の部分に「なむ」が登場します。

「咲か」が未然形であることから、この「なむ」は願望の終助詞の「なむ」であると分かります。

訳:早く梅が咲いてほしい。

 

②の文は「止みなむ」の部分に「なむ」が登場します。「止み」が連用形であることから、この「なむ」は完了の助動詞「な」と推量の助動詞「む」からなる「なむ」であることが分かります。

訳:こうして死ぬならば、また対面せずにそれきりになってしまうだろうと思う

 

あとがき

さてお疲れ様です。

今回は「接続」についてまとめました。

接続とは助動詞や助詞はそれぞれ決まった語や活用形にしか付かないことでした。

また接続の使い方は

接続読解法

・接続から上の語を推測

・活用形から下の語を推測

この2つでした。

これは古文読解で必ず必要な文法事項ですのでしっかり復習して身に着けてくださいね!

 

確実に身に着けるには実際に古文を読んでみる、接続を考えてみるのが一番です。

記憶が新しいうちにやってみてくださいね。

「明日やろうは馬鹿やろう」ですよ!

 

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