【古文文法】接続助詞の覚え方・用法まとめ

どうも、おやぶん・あっしーです。

接続助詞とは文と文の間にあり、2つの文の関係を示す助詞です。

接続助詞が正確に訳せるようになると、一気に古文が読めるようになりますから、共通テストレベルの文章を読む上ではぜひ訳せるようになっておきたい語です。

接続助詞が読めるようになると文章の意味が鮮明に分かるし、読み間違えがなくなります。

 

しかし、数も多くどこから覚えれば分からない人もいるでしょう。

 

この記事は、接続助詞の覚え方、重要な用法、訳し方を丁寧に解説しました。

 

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接続助詞の覚え方

こんな感じで接続助詞は「ば、と、とも、ど、ども、が、に、を、つつ、て、して、で、ながら、ものの、ものを、ものから、ものゆゑ」と17個もあります。

 

しかし、すべてを覚える必要はありません。

 

このうち「と、とも、ど、ども、が、つつ、て、して、ながら」はそのまま訳して読むことができます。

 

例えば「ながら」や「つつ」なんかは「~しながら」「~しつつ」のように現代でも使いますよね。そのまま訳して大丈夫です。

 

「ば、に、を、で、ものの、ものを、ものから、ものゆゑ」には意味が複数あったり、現代にはない用法もありますのでしっかり訳し方を覚える必要があります。

 

以上のことより、接続助詞の受験的な覚え方としては「と、とも、ど、ども、が、つつ、て、して、ながら」はそのまま訳せるので軽く見とく程度でOK

 

「ば、に、を、で、ものの、ものを、ものから、ものゆゑ」は用法をしっかり覚える必要があるということです。

 

では、ここからは「ば、に、を、で、ものの、ものを、ものから、ものゆゑ」の用法を詳しく説明していきます。

接続助詞「ば」の意味

接続助詞「ば」には2つの用法があります。

仮定条件と確定条件です。

「ば」は未然形か已然形にしか付きませんが、どちらについているかで訳し方が異なるので必ずどちらの活用形かを確認すること。

仮定条件「もし・・・としたら」

例文
悪人の真似とて人を殺さ、悪人なり

訳:悪人の真似と言っても、もし人を殺したらそれは悪人である。

「ば」直前の活用語が未然形の場合、仮定条件「もし・・・としたら」と訳します。

「未然形」+ば の形は仮定条件です。

確定条件「~(する)と」「~(する)ので」

例文
見れ、三寸ばかりなる人、いとうつくしうていたり

訳:見る、三寸ほどである人が、とてもかわいらしく座っていた。

例文
月あかけれ、いとよくありさま見ゆ

訳:月が明るいので、とても良く様子が見える。

「ば」直前の活用語が已然形の場合、確定条件「~すると」か「~するので」と訳します。

どちらで訳すかは文脈から判断します。

ここは慣れです。

接続助詞の「ば」まとめ

・「ば」の前が未然形の場合、仮定条件「もし・・・としたら」で訳す。

・「ば」の前が已然形の場合、確定条件「~すると」か「~するので」で訳す。

接続助詞「を」「に」の意味

接続助詞「を」「に」には「単純接続」「原因・理由」「逆接」の3つの意味があります。

単純接続「~(する)と」

例文
家に至りて、門に入る

訳:家について、門を入る

原因・理由「~(する)ので」

例文
明日は物忌みなる、門強くささせよ

訳:明日は物忌みであるので、門をしっかり閉めさせろ。

逆接「~(する)のに」「~が」

例文
人も手触れぬ、ふと上ざまへ上がりたる

訳:人も手を触れないのに、さっと上の方に跳ね上がった

以上「を」「に」には3つの訳し方があります。どれで訳すかは文脈で判断します。ここも慣れです、が読んでいれば普通に分かります。

接続助詞「を」「に」まとめ

・意味は「単純接続」「原因・理由」「逆接」の3つ

・どれで訳すかは文脈で判断

 

補格助詞と接続助詞の「を、に」の見分け方

実は「を」「に」は格助詞にも存在します。

格助詞の「を」「に」と接続助詞の「を」「に」の見分け方を解説します。

古文を読んでいて「を」「に」を見つけたとき、まずはそのまま訳してみてください。

意味が通れば格助詞の「を」「に」です。

意味が通らなければ接続助詞の「を」「に」ですので、3つの意味のどれかで訳しましょう。

 

例文

丑の刻門出す。

見る美しと思う。

 

1つ目の例文は「に」をそのまま「に」と訳せますよね。なのでこれは格助詞の「に」です。

2つ目の例文は「に」をそのまま訳せません。なのでこれは接続助詞の「に」だと判断できます。3つある用法のどれかで訳しましょう。

「見る美しいと思う。」と訳せるので、この場合意味は単純接続です。

接続助詞「で」の意味

接続助詞の「で」には打消しの意味があります。打消しの意味を持つ助詞は「で」のみです。

打消し「~ないで」

例文
聞かなむありける

訳:聞かないでいた。

この意味は現代にはないので要注意。

古文で「で」を見かけたら、打消しの意味を忘れないように。

「ものの、ものを、ものから、ものゆゑ」の意味

接続助詞「ものの、ものを、ものから、ものゆゑ」には逆接の用法があります。

逆接「~が」

例文
つれなくねたきものの忘れ難きにおぼす

訳:冷淡で恨めしいけれども、忘れがたい人とお思いになる。

現代でも「~ものの」は使いますが、他の3つは残っていません。

しっかり、逆接で訳しましょう。

まとめ

さて、お疲れ様です。

今回は接続助詞についてまとめました。

接続助詞まとめ

・「と、とも、ど、ども、が、つつ、て、して、ながら」はそのまま訳せるので覚えなくてOK

・「ば、に、を、で、ものの、ものを、ものから、ものゆゑ」は意味・用法を覚える。

接続助詞が読めるようになってくるとだんだん古文が驚くほど読めるようになってくるし、読み間違えも激減します。

この記事を何度も見てしっかり訳せるようになってください!

では、また!

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