【古文】副助詞とは?覚え方、意味用法、訳し方まとめてみた

どうも、おやぶん・あっしーです。

古文の副助詞は、文章の述語を副詞のように修飾する語です。

 

助動詞のように頻繁に出てくることはありませんが、しっかりと古文を読めるようになりたいと考えるならば、必ず覚えなければならない語です。

 

この記事では、副助詞の覚え方、用法、訳し方をすべてまとめました。

 

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副助詞の覚え方

副助詞は「だに、すら、さへ、のみ、ばかり、まで、など、なんど、し、しも」の10個があります。

このうち「のみ、ばかり、まで、など(なんど)」は現代でも使われていますし、古文でもほぼ同じ意味ですので軽く見とく程度で大丈夫です。

 

(「倒れるまで古文のみ勉強する」「古文ばかりを読め、遊ぶなどはもってのほかだ」みたいに現代でも普通に使いますよね)

 

一方「だに、すら、さへ、し、しも」は現代では使わない、現代とは意味が違う語ですのでしっかり意味・用法を確認しておきましょう。

副助詞の接続は特に読解で使うことはありませんので覚える必要はありません。

 

それでは、それぞれの用法を丁寧に解説します。

副助詞「だに」の意味・用法

「だに」には、類推と限定という2つの意味があります。

類推「~さえ」「~でも」

例文
かぐや姫、光やあると見るに、蛍ばかりの光だになし。

訳:かぐや姫が、光はあるだろうかと見ると、蛍ほどの光さえない。

限定「せめて~だけでも」

例文
夢をだに見ばや。

訳:せめて夢だけでも見たい

 

類推と限定の見分け方

〈打消し〉と一緒に使われる「だに」は『類推』の意味になりやすく、

〈命令、希望、意志〉と一緒に使われる「だに」は『限定』の意味になりやすいです。

 

「だに」の意味の核は「ほんの少し」

「だに」の意味の核は「ほんの少し」です。

 

「ほんの少し」を打ち消すから「~さえない

 

「ほんの少し」を命令し、希望し、意志を表すので

「せめて~だけでもしろ

「せめて~だけでもしたい

「せめて~だけでもしよう

 

となることを覚えておくと意味を覚えやすいかと思います。

副助詞「すら」の意味・用法

類推「~さえ」「~でも」

例文
言問はぬ木すら妹と兄あり

訳:ものも言わない木でさえ兄妹がいる

現代のように「~すら」の意味はないので注意です。

 

副助詞「さへ」の意味・用法

添加「そのうえ~まで」

例文
神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、

訳:そのうえまでもずいぶんひどく鳴り、雨もひどく降ったので、

現代のように「~さえ」の意味はないので注意です。

 

副助詞「し・しも」の意味・用法

強意「(特に訳さなくてよい)」

例文
かくてしもや有り果つべき

訳:このように有り果てるだろうか

「し・しも」は特に訳さなくてもよい語です。

副助詞の「し・しも」を変な風に訳したり、惑わされたりしてしまう人がたまにいます。

これを見かけたら、塗りつぶすぐらいの感覚で読むとすっきり読みやすくなりますよ。

 

副助詞「のみ」の意味・用法

副助詞「のみ」には「限定」「強調」の2つの意味がありますが、現代とあまり変わりはありません。

限定「~だけ」

例文
ただ波の白きのみぞ見ゆる

訳:ただ波の白さだけが見える

強調「特に~」

例文
朝夕の宮仕へにつけても、人の心のみ動かし、

訳:朝夕の宮仕えに関しても、人の心を特に動かし、

 

副助詞「ばかり」の意味・用法

副助詞「ばかり」にも「限定」「程度・数量・時」の2つの意味がありますが、現代とあまり変わりはありません。

限定「~だけ」

例文
思ひ寄らぬ道ばかりはかなひぬ。

訳:思いがけない方向の事だけうまくいく。

程度・数量・時「~くらい」「~ごろ」

例文
三寸ばかりなる人、いと美しうてゐたり。

訳:三寸くらいである人が、とてもかわいらしく座っていた。

例文
八月ばかりなれば、

訳:八月ごろになると、

 

副助詞「まで」の意味・用法

副助詞「まで」にも「限度」「程度」の2つの意味がありますが、現代とあまり変わりはありません。

限度「~まで」

例文
夜更くるまで酒飲み、物語して、

訳:夜が更けるまで、酒を飲み、いろいろな話をして、

程度「~くらい」「~ほど」

例文
梅の木などには、かしがましきまでぞ鳴く。

訳:梅の木などには(鶯が)、やかましいくらい鳴いている。

 

副助詞「など・なんど」の意味・用法

副助詞「など・なんど」には「例示」「婉曲」「引用」の3つの用法がありますが、どれもそのまま「など」と訳して問題ない語です。

例示「~など」

例文
極楽寺、高良などを拝みて、

訳:極楽寺や高良社などを拝んで、

婉曲「~など」

例文
いと寒きに、火など急ぎおこして、

訳:とても寒いときに、火などを急いでおこして、

引用「~などと」

例文
「あはれともや御覧ずるとて」などのたまふ

訳:「『感心だ』とご覧になるか」などとおっしゃる

 

まとめ

さて、お疲れ様です。

副助詞は

副助詞まとめ
・「だに、すら、さへ、し、しも」はしっかり暗記

・「のみ、ばかり、まで、など(なんど)」は現代と同じ感覚でOK

重要でした。

 

しっかり暗記する必要があるものはこの記事を何度も見て定着させてください!

では、また!

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