どうも、あっしーです。
助動詞「けむ」は主要助動詞ではありませんが、学んでおくと読解がはかどる必修の助動詞です。
本記事では、「けむ」の基本事項、訳し方、意味の見分け方
助動詞「けむ」についてのすべてを分かりやすく解説していきます。
目次
「けむ」の活用表
推量の助動詞「む」に「け」が付いただけです。
「けむ」の接続
「けむ」は連用形接続です。
つまり、「けむ」の前に活用のある語(動詞、形容詞、形容動詞、助動詞)が来たらその活用は必ず連用形になります。
接続とは↓
「けむ」の訳し方
1、過去推量「~ただろう」
過去形+推量です。
昔こそ難波田舎と言はれけめ今は都引き都びにけり
訳:昔こそ難波は田舎だと言われただろうけど、今は京都にならい都らしくなったなぁ
2、過去の原因推量「~したのだろう」
過去の事柄について原因や理由の推測を表します。
いかなるゆゑか侍りけむ
訳:どのような理由があったのでしょうか。
3、過去の伝聞「~たとかいう」
過去形+伝聞です。
吾を待つと君が濡れけむあしひきの山のしずくに成らましものを
訳:私を待っていたあなたが濡れたとかいうあしひきの山の滴になれたらよかったのに
4、過去の婉曲「~たような」
過去形+婉曲です。
生まれけむ年はしりたりや
訳:生まれたような年は、知っているか。
「けむ」の意味の見分け方
過去の原因推量
疑問の副詞を伴う
「なぜ」「どうして」と訳す疑問の副詞「など」「いかで」などと一緒に使われる「けむ」は原因推量になります。
いかなるゆゑか侍りけむ
訳:どのような理由があったのでしょうか。
頻出単語「いかで」の訳し方はこちら↓
過去の伝聞、婉曲
直後に名詞が付く「けむ」(連体形の「けむ」)はほとんどが伝聞・婉曲です。
濡れけむあしひきの山
訳:濡れたとかいうあしひきの山
生まれけむ年
訳:生まれたような年
・「など」「いかで」など疑問の副詞を伴ったら原因推量
・直後に名詞が来たら伝聞・婉曲
まとめ
さて、お疲れ様です。
今回は現在推量の助動詞「けむ」についてまとめました。
「けむ」で重要なのは
・連用形接続
・4つある意味の見分け
でした。
この記事ですべてを網羅していますので、しっかり復習して身に着けてくださいね!
確実に身に着けるには実際に古文を読んでみる、訳してみるのが一番です。
記憶が新しいうちにやってみてくださいね。
「明日やろうは馬鹿やろう」ですよ!
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