「べし」の意味の見分け方

「べし」の意味の見分け方

「べし」の意味の見分け方①

「べし」が使われている文章の主語と「べし」の意味には次にような関係があります。

1人称 2人称 3人称
意志 適当、命令 推量

1人称なら「意志」、2人称なら「適当」「命令」、3人称なら「推量」です。

 

例文①

潮満ちぬ。風も吹きぬべし

訳:潮が満ちた。きっと風も吹くだろう

この例文の場合、主語は「風」、つまり3人称ですので「べし」は推量になります。

 

「べし」の意味の見分け方②

可能の「べし」は打消し・反語の意味の語を伴うことが多いです。

つまり「~できない」として使われることが多いです。

例文

羽なければ空を飛ぶべからず

訳:羽がなければ空を飛ぶことはできない

 

「べし」の意味の見分け方③

当然、適当の「べし」は後ろに体言(名詞)が来ることか多いです。

例文

必ず来べき

訳:必ず来るはずの人

 

物ひとこと言ひおくべきこと有り

訳:ひとこと言っておかねばならないことがある。

 

東の方に住むべき国求めに

東国の方に住みよい国を求めに(行こう)。

 

意味の見分け方まとめ

「べし」の意味の見分け方まとめ

1人称主語→意志

2人称主語→適当、命令

3人称主語→推量

打消しを伴う→可能

後ろに名詞→当然

まとめ

さて、お疲れ様です。

今回は推量の助動詞「べし」についてまとめました。

「べし」で重要なのは

「べし」まとめ

・終止形接続(ラ変には連体形接続)

・意味は「スイカとめて」の6つ

・核心は「~することになっている」

・6つある意味の見分け

でした。

この記事ですべてを網羅していますので、しっかり復習して身に着けてくださいね!

 

確実に身に着けるには実際に古文を読んでみる、意味を見分けてみるのが一番です。

記憶が新しいうちにやってみてくださいね。

「明日やろうは馬鹿やろう」ですよ!